注文住宅のメリットは、自分らしい空間を作れたり、家族にやさしい自由設計が可能な事です。そのメリットを最大限にいかすためには、普段の生活をイメージして、それを考慮しながら、間取り設計を考える事が大切になります。注文住宅を建てるとなれば、日当たりのいいリビングや広い寝室、かわいい子供部屋など、たくさんの希望が出てきて夢が広がるものです。しかし、実際には、スペースや予算には限りがあって、すべて実現することは、なかなか難しいです。

ですので、優先順位をしっかりと決めて、何かを実現するために、何かを諦めるといった判断も重要になってきます。そうする事により、いざ間取りを考える時にも、目的が明確になるので、シンプルに考えられるようになり、結果、満足のいく家を建てる事に繋がっていきます。また、注文住宅の間取り図がある程度完成したら、そこに生活をする事をイメージしてみましょう。間取り図というのは、部屋の広さや、ドアや窓、トイレなどの位置はわかっても、家具を配置した状態にはなっていません。

図面上では、広さに余裕があると感じるスペースでも、実際に家具を配置してみたら意外と狭かった、などというケースも少なくはありません。そういった失敗を、事前に防ぐためにも、図面に家具や家電製品を書き入れてみたり、紙で、実際に配置したい家具の縮小サイズをつくって、そこに置いてみるとよいでしょう。その時に、ドアの開閉や引き出し、窓の位置などにも注意をして、十分な広さがあるかどうか確認しておくと安心です。