分譲地の場合でも、場所によっては道路よりも高い位置に土地があるような住宅街も存在しています。注文住宅を建てる場合は道路側からスロープ状に玄関まで簡単に歩けるように仕上げるものですが、高低差の部分は土のままになることから、道路との境界部分に外塀を設置する方も少なくはありません。道路とフラットな面の土地に建てる注文住宅の場合、背の低い塀を作るだけで済ませることができ、このタイプは塀の住宅側には何もない状態になることから倒壊する危険性は無くなります。一方で高低差のある注文住宅に設営する外塀は、内側には土があることで塀自体に重みが加わってしまう問題があります。
最初は問題がなくても15年や20年といった長い期間を生活を送っていると、外塀は道路側に傾いてしまうことは想定でき、傾きが年々酷くなると崩壊の危険性があるので、解体をして作り直す必要性が出てしまいます。多額の料金が発生してしまうので、最初から倒壊しない外塀を作り出すことはかなり重要です。注文住宅を建てる会社側ではいくつもの実績を有している場合では、強化対策を行ってもらうことができますが、施工方法については十分な説明を受けることは必要です。コンクリートの外塀の場合、杭や金属を使って手金コンクリートの手法で作られることが一般的です。
更に塀の厚みを本来よりも厚くしてもらう方法と、塀の内側には数か所にわたり倒壊防止用として同じように金属とコンクリートで支えを繋ぎ合わせる方法であれば倒壊する可能性を低くできます。